今回は、自己都合退職をしたけれど会社都合退職になって、給付制限なしで給付日数が優遇された話を僕の実際の経験からお話しします。
※僕が失業したのは2018年なのでその時と金額や条件が変わっている場合があります。また、ハローワークの認定基準が各自治体で違う場合があります。
自己都合退職と会社都合退職の違いや給付制限についてはこちらの記事をご覧ください。↓
今回は失業手当について書いていきます。 まず、会社を退職した場合にしなければいけないことがいくつかあります。 失業保険の手続き 国民年金への加入 健康保険の手続き(任意継続または国民健康保険への加入) 他に[…]
会社都合退職
一般的に会社都合退職になる場合は、倒産や解雇などで失業した場合が当てはまります。しかしこれ以外で退職した場合でも正当な理由があれば会社都合退職として認められる場合があります。
会社都合として認められる場合
- 法令違反があった
- 給料の未払いがあった
- 残業が多かった
僕の場合は3番目の残業が多かったという理由で会社都合退職に変更することができました。
他にもたくさんあるみたいですが、とりあえずこの3つを知っておけば退職後の失業手当を多くもらえる可能性が高くなると思います。もちろんそれらの事実を証明できる資料が必要になります。
僕の実際の体験談
それでは実際に自己都合で退職した僕が、どうやって会社都合退職になったかを紹介していきます。
退職時の年齢:32歳
勤続年数:12年間
離職前6カ月の平均給与:約45万円
以前の会社を辞めた時のデータです。離職前1年間ぐらいはほぼ毎日長時間の残業で、深夜の呼び出しなんかも有りました。こんな生活がずっと続くのかと考えると、続けていく自信がなくなって退職を決意しました。その時会社で書いた書類には、無知だったため自己都合退職と書きました。その後雇用保険のことをいろいろと調べていたところ、残業時間によっては自己都合退職を会社都合退職に変更できる可能性があるということを知りました。その条件は以下のようになります。
退職前の6カ月の残業時間が
- 45時間を超える残業が3ヵ月連続であった場合
- 1ヶ月で100時間を超える残業があった場合
- 2~6カ月の平均残業時間が80時間を超える場合
この条件を満たしていれば会社都合に変更できる可能性があります。僕はハローワークの最初の手続きの時に、6ヵ月分の給与明細を見せたら会社都合に変更することができました。この差はとても大きいです。
自己都合退職と会社都合退職の場合の失業手当額の違い
基本手当日額:約7,500円(はっきり覚えていませんがほぼ上限でした)
自己都合退職の場合の支給額
給付日数:120日
給付制限:有
総支給額:900,000円
会社都合退職の場合の支給額
給付日数:210日
給付制限:無
総支給額:1,575,000円
これだけ大きな違いが出ます。
まとめ
会社で書いた離職票には自己都合と書いたにもかかわらず、その後会社都合に変更された事例を紹介しました。少し調べるだけでこれだけ得をすることができます。このことを知っているのと知らないのでは大きく違ってくると思います。そのため、退職を決意した時は、少しでも得をするようにいろいろと調べてみることはとても大事なことだと感じました。もちろん会社側はそんな提案するわけありませんし、ハローワーク側も離職票に従って処理しますので知識として知っておいて損はないでしょう。
皆さんが少しでも良い求職活動と再就職ができますように祈っております。