今回は視力の矯正について書いていきます。ちなみに矯正したのは2018年の7月でICLという手術を受けました。2021年4月現在は特にトラブルもなく、快適です。それではどうぞ。
コンタクトレンズって毎回付けたり、外したりとてもめんどうですよね。僕も小中高とサッカーをやっていたので日中はコンタクトレンズ、夜はメガネをかける生活を小学校していました。おそらくメガネやコンタクトレンズの使用者のほとんどがそのわずらわしさを感じていると思います。そして、視力を矯正してメガネやコンタクトレンズと、さよならしたいという気持ちを一度は持ったことがあると思います。
また、僕の場合は、2018年9月に世界旅行(約4か月)に行く際に、バックパッカースタイルだったので最低限の荷物しか持つことができませんでした。格安航空会社の手荷物の制限は5~10kg程度なので、コンタクトの洗浄液は液体の重量制限に引っかかるし、かなりかさばると思いました。
そこでなんとかその前に視力を矯正したいと思い色々と調べましたので、その紹介と実体験について書いていきます。
視力矯正法
僕が今回視力矯正をするにあたって検討した方法を簡単に紹介します。
レーシック
結構前に流行ったやつで、角膜をメスでめくりエキシマレーザーで角膜を切除する方法です。大手クリニックだと検査から手術まで一日で終わります。種類もたくさんあり、それによって金額も変わってきますが、高いものだと20~30万円、安いものだと10万円以下でできます。
ただ、角膜を削るので元に戻せません。後遺症が出てきたとの報告もネット上では見かけます。それから、角膜を削るので、強度の近視の場合はできないことがあります。僕の視力は当時0.02だったので、角膜をかなり削ることになるのであまりオススメされませんでした。
ICL (眼内コンタクトレンズ)
レーシックに変わる新しい矯正術です。角膜と水晶体の間に薄いレンズを挿入することにより屈折異常を矯正します。コンタクトレンズを目の中に埋め込むイメージです。
ICLのメリットは術後に問題があれば取り出したり、交換ができる点です。また、角膜を削ったりはしないため、レーシックでは難しい強度の近視でも可能です。加えて、レーシックに比べて見え方の質が良いといったメリットがあります。
デメリットととしては、視力や乱視の程度にあわせてオーダーメードで作成するのでレンズの製作期間がある程度かかるのと、金額がレーシックよりも高くなります。それと、ハログレアとよばれる光の見え方が眩しかったり、輪っかに見えたりといった現象が起こる可能性があります。
細かいことを書くと、1997年にヨーロッパで認証され、その後カナダ、韓国、アメリカで承認されているそうです。日本でも2010年に厚生労働省より承認されています。そして、2011年時点では世界64ヶ国、合計25万眼に挿入された実績があります。また、米国での臨床評価では白内障やレンズの交換、眼圧上昇などが低い確率ではありますが起こっています。
ICL体験談
ICLに決定
色々調べた結果、やはり安全性を優先して、ICLを決意しました。
まず最初にICLをやっている地元の眼科に行き、ICLの話を聞き、最初の検査を受けました。その時は視力や眼圧などを測りました。そして、2週間後の次の検査が決定し、正確に検査をするため、2週間コンタクト禁止令を受けました。
2回目の検査では瞳孔を開く目薬をして色々検査しました。瞳孔を開くと全くピントが合わなくなり、とても不思議な感じでした。
その後、レンズの製作期間などをの日程の確認をして、手術日は約2か月後に決定しました。
レンズはオーダーメードのため、製作期間が乱視なしで2週間程度、乱視ありだと2〜3ヶ月程度かかるそうです。僕は乱視もあったので2か月近くかかりました。
ICL初体験
手術の三日前から、支給された目薬を1日4回(朝、昼、夜、寝る前)さしました。
そして手術当日点眼麻酔をして手術室に入りました。部屋に入ると椅子に座り、それを床と平行ぐらいまで倒し、顔に目の部分だけ穴の空いた布見たいのをかけられました。そして、目を閉じることができないよう強制的に固定されました。とてもビクビクです。
それから目の洗浄が始まりました。ちなみに点眼麻酔なので意識はありますし、会話もできます。耳も聞こえます。はっきりとは分かりませんが、目の前で起こっていることがなんとなく見えます。先生からは「目の前の光をずっと見ていてください」と言われましたが、その光が眩しすぎて正直凝視はしていられませんでした。でも言われた通りやらないと失敗するのも嫌だし…頑張ってなるべく目をそらさないようにしました。ちなみに目の乾きは都度注水があるので乾いた感じはありませんでした。
そのうちに切開が終わり、レンズを目に挿入する感じがなんとなく分かりました。その後、目をぎゅっと押されて痛くはないがなんとも表現しづらい感覚に襲われました。そして気づくと片目が終わってました。
おそらく片目にかかった時間は10分ぐらいだと思いますが、初めての体験で恐怖いっぱいで、めっちゃ眩しくて、とても長く感じました。そして、右目も同じように恐怖と眩しさと闘いながら10分ほどで終了しました。
ICL終了後
終わった。怖かった。眩しかった。左目を先にやったのでなんとなくですが、手術直後でも視力が良くなっているのを感じました。右目は手術直後だったので白いモヤ見たいのがかかっていました。手術中の痛みははとんどありませんでした。術後は目を開けているのがつらかったのでしばらく目を閉じていました。2時間ほどした後に診察があり、そこで異常がなければその日に帰宅することができます。僕は、行き帰り運転しなければならなかったので、事前に一泊予約しておきました。
・・・手術後数時間して、頭痛に襲われました。僕は普段から頭痛とは無縁なのですごく不安になりました。しかし、すぐに看護婦さんをよんで痛み止めをの薬をもらったらすぐに痛みはなくなり、眠っていました。
翌日・・・
目を覚ますと頭痛はなくなり、はっきりとこの世界が見えていました。とても感動です。おそらく裸眼でこれだけ見えるの小学生低学年以来かな。すごくものが見えている。しかも朝の見え方よりも、時間が経つにつれ、だんだんときれいに見えていっている感じがします。その後検査を受けて異常がないことを確認して運転して帰宅しました。手術の証明として写真のようなカードがもらえます。裏に名前とレンズの詳細が書いてあります。
その後は、処方された目薬を点したり、ゴーグルをつけたり、洗顔禁止だったりと少し制限がありますが感染症を防ぐためですので必ず守りましょう。定期検査はうろ覚えですが、1週間後、1か月後、3か月後、6か月後にあったと思います。その後は1年おきの定期検査が必要になります。また、6か月後までの定期検査代金も料金に含まれています。
検査結果
手術前の視力・・・0.02
手術後の視力・・・1.5
視力0.02というのは1m前にいる人の顔もぼやけて見えます。視力検査の一番上のCの向きが既定の距離の半分ぐらい前に詰めないと見えません。それぐらい見えなかったのが手術後は1.5まで回復しました。ちなみに1.5までしか測定してくれなかったけど、たぶん2.0も見えると思います。それから視力が上がったので、免許証をお持ちの方は遅滞なく免許センターに行って眼鏡等の制限を解除しましょう。ICL後は裸眼扱いになります。
料金
気になる料金ですが、ICLは公的医療保険が適用されない自由診療なので全額自己負担になります。しかし僕の場合は当時加入していた保険が自由診療もカバーしていたので半額以下に抑えることができました。
支払い
手術費(両眼)・・・64,8000円
ベッド、食事代・・・2,160円
保険会社に提出する診断書・・・5,400円
TOTAL655,560円(税込み)
保険給付金
基本給付金・・・60,000円
手術給付金・・・300,000円
通院給付金・・・3,000円
つまり292,560円となりました。細かいことを言うと、支払いは全てカードで行ったので、1%ポイント還元されるので約286,000円ほどの支払いで済みました。
まとめ
今回、ICLの紹介と体験談を書きましたが、僕自身、ICLをして本当に良かったと感じています。
当然、コンタクトレンズの朝の取り付けや、夜の洗浄がなくなったのがとても大きいです。また、旅行にコンタクト用品を持っていく必要がなくなり、かなり制限がなくなりました。現在、手術から約3年が経過していますが定期検査では問題ありませんし、普段の生活でも全く問題ありません。ハログレアに関しては最初は少しだけ違和感がありましたが、徐々に慣れて、今は全く気になりませんので日常生活や運転には影響ありません。一定期間後はカラコンの装着も可能になりますよ。
ICLはメリットデメリットがありますが、それを理解して納得したうえでやる・やらないの判断をしてほしいと思います。この記事がICLを検討している人のためになれば嬉しいです。